仕上がりを左右する工程
コーティングでボディを光らせているのではなく
ボディを丁寧に「洗浄・磨き」(下地処理)をする事で、そのクルマが持っている 輝けるチカラ
(ポテンシャル)を引き出してあげているのです。
もちろん、コーティングで多少の光沢アップ、汚れにくくなったりなどの効果はありますが
そのコーティング自体が 長持ちするかしないかは、下地処理の良し悪しで決まります。
根本的な原因を解決しない限り、クルマは綺麗になりません。
それほど大切な工程ですので、施工時間のほとんどは、下地処理に費やしています。
・洗浄作業...
研磨を行う前にケミカル洗車を行い、お車に付いている汚れ、水垢、油脂、鉄粉などそれぞれに合った工程で除去。
なるべく塗装への負担をかけないようケミカル洗車で可能な限り除去します。
細部まで洗浄するのでお車のサイズや状態にもよりますが1日〜2日程作業する場合があります。
エンブレムの黒ずみ汚れ、鉄粉除去
これらの作業は1度行ったから終わりではなく、完全になくなるまで確認をしながら繰り返し行います。
エンブレム、モールの周りについた頑固な黒ずみ汚れを
特殊ケミカルで完全に除去。
特殊ケミカルにて反応した鉄粉
工程を踏み完全になくなるまで除去
・研磨作業...
研磨作業は、洗車傷やオーロラなどの塗装表面のダメージを除去し、塗装本来の色と輝きを取り戻すための繊細な作業です。深い傷や塗装剥げなどのダメージがある場合は、塗装の厚みや状態を考慮しながら適切な方法で研磨を行います。
磨き専用の照明を照らしながら、細かい傷までしっかり確認しながら作業。
艶を出すにはキズ・シミを消さないと本当の艶は出ません。
磨くことにより艶・光沢はアップしますが、適切では無い処理を行うと美しくなるどころか塗装が薄くなりそれによって強度も落ちてしまいます。
見た目はキレイになっていたとしても、必要以上に磨けば塗装の厚み、密度は極端に強度が落ち、汚れやすい塗装になってしまいます。
過度な熱を与えず磨くことにより、塗装への負担をできるだけ減らします。
場合によってはハードな磨きもしますが、適材適所で機材、研磨剤を使い分け、限りある塗装の厚さ(膜厚)をできるだけ残しつつも、塗装本来の美しさを最大限に引き出すことにこだわり理想の状態へ仕上げます。
これこそが、長期間お車の輝きを保つ事に繋がります。
適材適所で機材を使い分け最大限に艶を上げる研磨
・コーティング施工...
施工するコーティングの種類は、「塗装の状態、保管環境、お客さまの好み」などをお伺いした上で施工しています。
近年、新車でも塗装が薄いことが見受けられ、塗装の保護に適切なコーティングは必須となります。
大手メーカーなどで、心惹かれるような謳い文句を目にする事が多いですが
残念なことに、実際にその謳い文句の通りに機能するケースは、そんなに多くありません。
ですので当店では、『○年持続します』と言う耐久性などの過度なご案内はしておりません。
保管環境、使用環境により少なからず左右され、また人それぞれお車の美観に対しても主観が異なる事から
各種コーティング剤にもメリット、デメリットがありますが、どんなコーティング剤でも親水、撥水関係なくキズは必ず入りますしスケール汚れの付着は避けられない事からコーティング後のケアの仕方次第でも体感効果が変わっていくものとお考えください。
汚れが付着から固着に変わる前にシンプルに除去できるかがコーティングの性能を長持ちさせる秘訣だと考え、コーティング施工後もできる限り定期的に洗車を行っていただく事をお勧めしております。
上記の事から1台として同じ塗装状態ではなく保管環境、使用環境なども違う事からそれらの要因を踏まえた上でコート剤の選定を行なっています。